特集 みんなで支える! 業務実践への視野を広げる臨床看護研究
病棟に勤務する看護師がどうして研究をしなければいけないの?―臨床看護研究を行なう意味
伊東 美緒
1
1東京都健康長寿医療センター研究所
pp.750-753
発行日 2012年8月10日
Published Date 2012/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102525
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なぜ? どうして?
かなり昔のことですが,筆者が病院に勤務していたときに看護研究の担当になり,“どうして看護師が研究をしなければならないの?”と思いました。そのときは,病院に近い独身寮に住んでいて,自由度の高い生活をしていましたが,それでも“どうして”を強く感じました。持ち帰る仕事が多く,労力がかかる割には,あまり関わっていない人たちから思いつきで批評されるという理不尽さにいらだちを感じたこともあります。
外部講師として,8年以上臨床看護研究の指導に関わってきたなかで,家庭をもち,小さな子どもがいる看護師と看護研究に取り組んだことがあります。自宅での大変さを想像して,再度“どうして看護研究を病棟の看護師がしなければならないのだろう”と思いました。
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