POSをナースに!・16
ベッドサイドで行なうオーディットは《修正》を前提としなければ意味がない
中木 高夫
1
1滋賀医科大学内科学第2講座
pp.78-81
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921623
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看護過程では評価だったで,POSではオーディット
POSと看護過程を対比させたときに,評価のステップの有無についてサラリとかわしておきました.看護過程には評価のステップがあるけれど,POSは“プロブレムごとに”SOAPだからPOSには評価のステップはない,というように見えます.いえいえ,POSにも評価のステップはあるのです.図を見てください.看護活動を行なうとそれを記録にとどめます.看護記録の作成です.そしてその記録をもとにオーディット(監査),修正を行ないます.
オーディットとは,記録の中からケアの欠陥を発見するための方法です.ですから,オーディットというのは看護過程でいう“評価”と同じと考えるのがよいと思います.オーディットは普通“監査”と訳されますが,どうも恐い人に見張られているような気分になるので,ここでは耳あたりが柔らかい,英語のままの‘オーディット"でいくことにします.
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