連載 専門看護師の臨床推論・4
妊婦・胎児のもつ力を見積もり,引き出す
瀧 真弓
1
,
大生 定義
2
,
井部 俊子
3
1NTT東日本関東病院
2立教大学
3聖路加看護大学
pp.346-349
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102414
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妊婦のニーズは多様化し,医学的介入を極力少なくした分娩を望む妊婦が存在する一方で,晩婚化に伴う高齢出産の増加や生殖補助医療の進歩により,多胎妊婦などハイリスク妊婦が増加している。妊娠・分娩・産褥の管理では,妊娠週数やその時期にある程度依存して出現してくる正常からの逸脱をトリアージし,異常を早期に発見して適切に対処することが重要である。そして,分娩管理においては,マンパワーの確保も重要で,刻々と変化する分娩経過のなかで今後の推移を見通し,それにもとづいて人を動かすこと(助産師を流動的に配置させること)や医師との調整も母子の安全と安楽にとって重要となる。
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