特別記事 提言
看護政策研究に大規模データがなぜ必要なのか
兪 炳匡
1
,
佐々木 朋子
Deborah Ward
2
1University of California, Davis, School of Medicine, Department of Public Health Sciences
2University of California, Davis, School of Nursing
pp.333-337
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102407
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本論文の目的は,看護分野の政策提言・評価のために大規模なデータがなぜ必要なのかを,米国の医療経済学分野の先行研究(テーマは「看護労働需要・供給」)を通じて説明することです。米国の代表的な大規模データの概要,公開手続き,看護師(以下,RN)の役割,政策への影響についても言及します。
大規模データは2種類のタイプがあり,(1)特定の研究目的のために収集される調査データと,(2)本来別の目的のために収集されたデータ(例:診療報酬請求書,日本ではレセプトとよばれる)を研究目的にも用いるタイプがあります。前者のタイプのデータのうち,米国の「RNに関する統計調査:National Sample Survey of Registered Nurses(以下,NSSRN)」と「Current Population Surveys(以下,CPS)」を用いた研究を紹介します。
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