連載 看護師長のためのわかりやすい病院経営基礎講座・9
―経営改善事例 その1―国立病院機構の再生プランから
河村 博江
1
1独立行政法人国立病院機構
pp.62-65
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102322
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再生プランの必要性
国立病院機構は,7600億円という巨額の長期債務(建物や医療機器の長期借入金)を背負って2004(平成16)年度に発足し,以来,各種の経営改善に取り組み,2005(平成17)年度から法人全体の単年度収支は黒字に転じました。
しかしながら,厳しい資金繰りのなか,長期債務の返済を本部からの短期借り入れに依存せざるを得ない施設も多く,また,中期的な新規投資需要(耐用年数40年を超えた建物の老朽建て替えや医療機器の更新)は今後10年間で長期債務に匹敵する資金が必要と見込まれました。
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