MD Cooperation 筋ジストロフィー診療における職種・施設間の連携
国立病院機構あきた病院
小林 道雄
1
1国立病院機構あきた病院 臨床研究部長
pp.37-39
発行日 2024年11月20日
Published Date 2024/11/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0119.04.01_0037-0039
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当院や秋田県の筋ジストロフィー医療の現状や課題をまとめてみる.他の地域の読者に何かしら参考になることがあれば幸いである.国立病院機構あきた病院は秋田市から車で30分程度の場所にある334床の病院である.昭和52年に結成された日本筋ジストロフィー協会秋田県支部の方々が誘致にご尽力された結果,昭和56年5月に40床の筋ジストロフィー成人病棟が開棟となった1).平成15年12月の病院統廃合を機に,待機患者に悩まされていた協会の増床要望があって80床に増床された2).現在は疾患ごとに厳密に病棟を分けておらず,筋ジストロフィー病棟に筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経難病患者が入院したり,幼少期発症で精神発達遅滞のある筋ジストロフィー患者が重症心身障がい者病棟に入院したりと状況に合わせて運用されている.常時60~70名程度の筋ジストロフィー患者が長期入院している.
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