連載 先を読むナースマネジャーのための発想法・1【新連載】
先を読むときにすべきこと
坂本 すが
1
1日本看護協会
pp.49
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102316
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「先を読む」。私が昨年大会長を務めた第15回日本看護管理学会年次大会のテーマです。この連載ではさらに進めて,看護管理者の皆さんが日々,現場で遭遇するさまざまな問題を考えるときのヒントになるよう,私のこれまでの経験をふまえて,いま考えていることをお話し,皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ひとつめは,冒頭に挙げた「先を読む」ために,まずニーズを知るということです。日常の忙しさからつい後回しになりがちですが,私たち看護職にいったい何が求められているのかを考えることはとても重要なことです。特に看護管理者にとって,忙しすぎる現場において,目の前の仕事をいくらこなしても状況が変わらないとき,そもそも何のためにこの仕事をしているのか,冷静に振り返ってみることです。良かれと思って行なっていたことが,実は患者さんに負担をかけていたり,手段が目的化していたりすることも案外あるのではないでしょうか。常に患者さんにとってどうか,患者さんはどうしてほしいと思っているか,から発想していくことを考えていきたいと思います。
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