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特集 消化器内視鏡寸言集2025
Ⅰ.全般[治療]
ESD:助手は術者の動きの先を読め!
Try to be proactive when assisting with ESD!
竹内 弘久
1
,
大木 亜津子
1
,
阿部 展次
1
Hirohisa Takeuchi
1
1杏林大学医学部消化器・一般外科
pp.482-483
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001971
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解説
ESDは,繊細な治療操作が要求されるため,術者と助手との息の合った協調作業が重要である1)。術者が「ああしたい,こうしたい」と感じたときに,先を読んで対応してくれる「パートナーとしての助手」の存在が,ESDを行ううえで非常に重要である。やっと確保できた近接視野に,すかさず助手から術者へ電気メスが瞬時に渡されば,究極の一手の切除になる。一方,術者に指示されたあとに助手が“まごついて電気メスを探し出して渡された”場合には,ベストな近接視野が確保できなくなり(たかが数秒程度の時間経過でも),その後の切除に難渋し,治療精度に影響を及ぼす可能性がある。本稿では,術者がESDを最高のパフォーマンスで施行するために,筆者自ら実践している「胃および食道ESD各シーンでの助手の仕事」について解説する。
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