特集 看護師長のための実践的マネジメント論 わたしが大切にしている3つのキーワード
歩き続ける管理者をめざして
成田 康子
1
1兵庫県立こども病院 看護部
pp.15-19
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102310
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私にとってマネジメントとは
「昨日と同じ」は「同じ」ではない
私にとってのマネジメントとは,常に「自分自身への挑戦の場」です。師長であれば「この病棟をどのような病棟にしていきたいのか」,看護部長であれば「この病院の看護部をどのような看護部にしていきたいのか」と考えながら,常に,前進あるのみだと思っています。看護長会やさまざまな管理者の研修会でも「『昨日と同じ』は『同じ』ではない。日々進歩している医療現場で,昨日と同じは後退していること」と檄を飛ばし,「最終的にやるかやらないかは自分自身の判断─I believe myself」,行動を起こさず,行動できない自分にくよくよし,自信のない自分を嫌になるよりも,失敗してもいいじゃない,失敗したらまた,やり直せばいいじゃないくらいの気持ちで腹をくくってやってみようよと,人にも自分にも言い聞かせて常に自分への挑戦のつもりで取り組んでいます。
マネジメント力は,いろいろな理論を学んでも,本を読んでも,最後は,やるべきことをやることでしか身につかないと思っています。頭で考えているだけでは,何も変わらないし何も身につきません。ある程度のリスクを引き受け,行動を起こし,結果を見て,次の行動を考えて,またやってみるという繰り返しのなかで,身についてくるものだと思います。
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