連載 公論・私論・4
病院らしい病院としてあり続けるために―チーム医療の発想の大切さ
近森 正幸
1,2
1社会医療法人近森会
2近森病院
pp.330-331
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102021
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はじめに
現在,医療界を取り巻く環境は,高齢社会の到来や低医療費政策,医師の引き上げ,大不況,構造デフレといった市場環境の悪化により極めて厳しい状況にあります。そのなかで,2012(平成24)年の診療報酬・介護報酬ダブル改定をある意味期待感をもって,それ以上に恐怖感をもって医療界は迎えようとしています。ただ,以前から考えていましたが,現在の政治情勢や財政の逼迫から考えても,医療制度や診療報酬の変化に病院が右往左往するよりも,地域に根を張って県民市民にとっていい医療を実践する自己変革を続け,地域医療にとってなくてはならない病院になることのほうがもっと大切ではないかと考えています。
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