特集1 高齢者看護の質向上に向けて
認知症ケア,地域連携の視点から
認知症ケアにおける急性期─慢性期の看護連携―認定看護師による事例検討から考える
上野 優美
1
,
白取 絹恵
2
,
四垂 美保
3
,
石川 容子
4
1横浜市立みなと赤十字病院 看護係
2東京都健康長寿医療センター
3青梅慶友病院
4医療法人社団翠会和光病院
pp.203-215
発行日 2011年3月10日
Published Date 2011/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101979
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慢性期病院や療養型病院に入院していた認知症患者が,身体合併症になり急性期の病院に転院してくる。超高齢社会の到来と言われているが,実際に急性期病院でそのような患者を受け入れることは間違いなく増えてきており,急性期-慢性期間のスムーズな連携はますますその必要度を高めているだろう。
本稿から始まる4つの記事では,認知症患者の連携──なかでも最大のポイントである当該施設間での情報共有と伝達──について都市型一般急性期病院,高齢者急性期病院,認知症専門病院,慢性期病院というそれぞれの視点からの意見を紹介する。認知症患者へ継続したケアを提供するために臨床でできること,そして看護管理者には何が求められているのだろうか。
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