特集 看護管理者のネットワークが支える地域医療再生――北海道の取り組みから
[座談会]看護管理者のネットワークが支える,地域医療再生―第1部:北海道の看護師確保策の実態―偏在状況と行政による支援計画
石垣 靖子
1
,
上田 順子
2
,
砂山 圭子
3
,
徳田 禎久
4,5,6
,
樋口 春美
7,8
1北海道医療大学大学院看護管理学
2旭川医科大学病院
3北海道保健福祉部医療政策局地域医師確保推進室看護政策グループ
4社会医療法人禎心会
5北海道病院協会
6全日本病院協会
7医療法人渓仁会法人本部看護統括部
8手稲渓仁会病院看護部
pp.964-967
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101861
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本日は,全国水準よりもさらに深刻な医師・看護師不足,医療機関,福祉の偏在化といったさまざまな問題を抱える北海道において,いかに地域医療を再生していくか,という問題について,そこに各医療機関の看護管理者や,そのネットワークが貢献できる役割,可能性についてディスカッションしたいと思います。
面積が広大,過疎地が多い,冬が非常に長いという特徴のある北海道では,いまだに社会的入院,社会的入所が避けられない現状があります。
病院経営環境は厳しさを増していますが,すべての北海道民が安心して医療を受けられる体制づくりをめざすためには,地域,病院という枠組みを超えた協働,システムづくりが求められています。
これまでも,私たち医療者は行政などと協力しながら,よりよい医療を提供するための,さまざまな工夫や,企画に取り組んできましたし,これからも新しいそう意,取り組みができるだろうと思います。
本日はこれまで地域や自施設で,ご出席者の皆様が取り組まれてきた,看護の質を向上させる取り組みを振り返り,そして今後の課題や展望を共有しながら,全国の看護管理者の方々に,少しでも示唆や勇気を与える話ができれば嬉しいと思っております。(石垣靖子)
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