連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・14
医療の情報化が看護の現場にもたらすもの―IT開発で看護師は楽になっていくのか
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.628-629
発行日 2010年7月10日
Published Date 2010/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101792
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- 文献概要
医療における情報化に向けたITの活用は,2001(平成13)年12月に策定された「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン」にもとづいて,厚生労働省を中心に推進されてきました。このグランドデザインでは,今後の医療がめざすべき姿として「患者の選択の尊重と情報提供」「質の高い効率的な医療提供体制」「国民の安全のための基盤づくり」の3点が示され,「医療の将来像を踏まえた医療の課題と情報化」「医療情報システム構築のための戦略」「情報化の進展に伴う保健医療福祉総合ネットワーク化への展開」が展開されてきたのです。
電子カルテ導入初期の時代を過ぎ,新人看護師として就職したときから電子カルテのある環境で育ってきたという看護師も数多く誕生しています。私たちの看護実践は,どのように影響を受け,今後どのように変化していくのでしょうか。
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