IT革命は病院医療をどう変えるか・12
ITを応用したリスクマネジメント—インシデントリポート情報のコード化と登録・分析システムの開発
山本 実佳
1
,
田中 紘一
2
,
金子 万里子
3
1東海大学医学部付属病院診療情報管理室・医療監査室
2東海大学医学部情報システム部
3東海大学医学部付属病院看護部・医療監査室
pp.332-335
発行日 2002年4月1日
Published Date 2002/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903519
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インシデント情報登録システム開発の経緯
21世紀を迎え,様々な分野における危機管理意識が問われる中,医療分野においても国民の信頼が揺らぐような報道が相次ぎ,各医療施設も組織を上げて意識改革に取り組まねばならない時期に来ている.安全管理の手法の一つとして,インシデントリポート(ヒヤリ・ハットリポート)を収集し,防止策の立案に結びつける方法がある.しかし大量の情報をマクロ分析するには,情報を体系化・コード化し,システム開発するといった基盤整備が必要である.そこで東海大学医学部付属病院では執行部の方針に基づき,付属病院群における安全管理組織が改められ(図1),2000年度の厚生労働省科学研究班活動で開発されたシステムを活用しながらEvidenceに基づいた安全管理活動を行うに至った.
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