連載 スクラブナース6年生・61
Lobby Day
鈴木 美穂
pp.546
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101773
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先日,学校の級外活動として一日ロビイストになった。主催団体の数人のメンバーとクラスメイトとともにチャーターしたバスに乗ってニューヨーク州都アルバニーへ行き,州議会議員への陳情を行なった。この団体と私の通うハンターカレッジ看護学部とのつながりはよくわからないが,このチャーターバスの代金は同窓会から出されているらしい。この級外活動の目的は,ニューヨーク州のナースプラクティショナー(NP)の職務裁量がこれまでどのように確立されてきたか,またこれからどう発展させていくかを体験するということにあるらしかった。
学生は事前に各自自分の選挙区選出の議員とアポを取るという宿題を課される。米国で選挙権のない私は州議会も二院制であることをこのとき初めて知った。上・下院の両方の議員事務所に電話をかけたが,アポが取れたのは下院議員だけだった。当日,NPを支持している上院議員のスポンサーで控室を借り,軽食をつまみながら約束の時間を待った。
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