連載 スタッフの倫理的感受性を高める ナースマネジャーがともに考える臨床倫理――臨床看護師が直面する倫理的ジレンマを紐解く・6
正義(公正):Justice
竹之内 沙弥香
1
,
田村 恵子
2
,
浅井 篤
3
1京都大学大学院医学研究科医学専攻社会健康医学系医療倫理学分野
2淀川キリスト教病院ホスピス
3熊本大学大学院生命科学研究部生命倫理学分野
pp.522-527
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101765
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正義とは
正義(公正)とは倫理原則のひとつであり,社会的な面でこの原理は,似た状況におかれている人々は等しく扱われるべきだという意味である。看護師はこの原則に基づいて,自分がケアしているすべての患者にとって,どのようなケアが適性かつ公平なのかを問い,決定しなければならない1)。本連載第4回では,政治的な面での正義としてよく取り上げられる,医療資源の配分に焦点をあてて検討した。今回は,正義の社会的な面として,看護における平等について考えたい。
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