連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・6
診療報酬制度の政策インセンティブ―医療サービスの価格はどのように決まるのか
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.1082-1083
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101621
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日本の医療は,国がサービスの価格決定から費用の徴収・支払いまでを行なっていますが,そのサービス自体は,民間の病院が提供してもよいという特殊な形態をとっています。対してヨーロッパでは財源は日本と同様に公的な仕組みですが,サービスの提供も公的である点で日本と異なり,米国では医療は基本的にすべて民間のサービスとなっています。
この医療にかかる費用の徴収・支払い制度が医療保険制度です。そして,提供される医療サービスの価格を決定しているのが,診療報酬制度です。
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