連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・46
時には子どもの心になって―『バムとケロのさむいあさ』 『ピーターのとおいみち』
柳田 邦男
pp.468-469
発行日 2009年6月10日
Published Date 2009/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101490
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親が子どもに絵本を読み聞かせしていると,親と子の絵本の楽しみ方がまるで違うことに気づかされる。
親は,絵本の文章をどんどん読んでいこうとする。一つの見開きにある文章を読み,さっと絵を見ると,すぐに頁をめくって,次へ進む。とくに親が疲れていたり眠かったりすると,早く読み終えて,おしまいにしたいばかりに,まるで速読でもしているかのように,スピードを速めて読もうとする。絵は大体の雰囲気を見るだけ。
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