ホスピタル・トピックス 建築・設備
セントピーター病院の救急センター
伊藤 誠
1
1千葉大工学部
pp.87-88
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202484
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イギリスのチャートスィーにあるセントピーター病院に最近(1964年3月)開設された救急センターは,この種の施設のプロトタイプとして注目されている。人口約20万に対して,1週当たり100〜150入の患者を扱うことを予定している。近年急激に増加した交通事故に対すべくこの程度の救急センターを全国の主要な病院に付設して,総合的なネットワークを構成しようとするものである。プランは,建築家,設備技術者,病院管理者,内科・外科の医師,看護婦の1年半にわたる討議の未決定された。試験的な運営の結果によれば,外科的なケース8割に対して内科的なものが2割となっている。運びこまれた患者が軽症のものである場合には,直ちに付近の診療所に送られ,ここでは重症のものだけを扱うことを原則とする。簡単なケースだけで施設がふさがれ,いざという時に本来の機能を発揮できないようでは意味がないからである。
プランの概要をかいつまんで述べておこう。
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