連載 仕事に燃える現場づくりのヒント・7
エンパワメントにおける管理者とスタッフの関係
松村 啓史
1
,
青木 菜穂子
2
1テルモ株式会社 経営企画室
2トータル ライフケア プロモーション
pp.942-944
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101333
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エンパワメントにおける4つの心理的要素
エンパワメント理論は1980年代後半から言われはじめました。この理論の特徴は,スタッフに焦点を当てていることです。スタッフの視点が組み込まれ,スタッフの業績や満足とともに,能力や創造性の発揮を課題にしています。エンパワメントは,一般的に「権限委譲」と訳されますが,みなさんの現場では,どのように実践されているでしょうか。
ビジネスで使うエンパワメントは,与えられた目標(業務)を達成するために,スタッフが自律的に行動する力を与えることを意味します。また,「エンパワーする」とは,スタッフが,心理的に「自己効力感」「自己決定感」「有意味感」「影響感」という4つの要素をもって自律的に行動することを促し,上司として“支援する”ということになります。ですから,リーダーシップ研修などのプログラムでは,スタッフへのアプローチ法として取り入れられることが多いのです。
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