連載 おとなが読む絵本――ケアする人,ケアされる人のために・38
心を豊かにする幻想的な世界―『白い牛をおいかけて』『天使のえんぴつ』
柳田 邦男
pp.882-883
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101315
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この7月のはじめに,フランスのある絵本作家を訪ねるために,南仏に出かけた。私が日本に紹介したくて翻訳した絵本の作者なのだが,その絵本のことはさて措くとして,ともかく彼はちょっと変わったところがあって,交通の便の悪い大田舎にある中世修道院のホスピスだった石造り・2階建ての建物にアトリエを構えて住んでいる。
パリからスペインに近いトゥールーズにエールフランス機で飛び,そこから車で西へ2時間半走らなければならない。幸運なことに,パリの出版社の女性編集長が自らレンタカーを運転して案内役をしてくれたので,楽しいドライブとなった。
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