特別記事 新カリキュラム導入に向けた統合実習への対応
病院と看護学校との連携による夜間実習のシミュレーション
夜間実習への期待と受け入れのための課題―病院の立場から
大森 喜美江
1
1神奈川県立がんセンター
pp.489-490
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101227
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夜間実習シミュレーション実施の経緯
2008(平成20)年施行のカリキュラム改正に伴う「夜間の実習を行なうことが望ましい」という方針を受け,神奈川県立がんセンター(以下,当センター)は実習受け入れ施設として,まず次のような危機感をもった。
当センターは,対象者の多様なニーズと権利の拡大,複雑な医療処置の増加,在院日数の短縮による患者の重症化,さらに,2007(平成19)年度は例年にない看護職員不足となり,過酷な勤務状況にあった。多忙な業務により看護師の疲弊感も増大しており,特に実習担当者は日常業務を兼任しながら指導を行なっているという厳しい現状があった。
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