特集 超高齢社会の病院でどんな看護を提供するか―専門看護師と認定看護師の広告解禁を契機に
―看護管理の戦略として専門看護師の活用を考える―これからの病院における高齢者への対応
多田 操
1
1兵庫県立姫路循環器病センター看護部
pp.934-937
発行日 2007年11月10日
Published Date 2007/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101059
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当センターの概要
兵庫県立姫路循環器病センター(以下,当センター)は兵庫県の南西部播磨地域に位置し,脳と心臓の高度専門医療を行なう病院として1981(昭和56)年7月に開院し,現在に至っている。心臓血管疾患,脳・神経疾患,代謝性疾患を主とした専門医療を提供するとともに,救命救急センター・脳卒中センターを併設,また災害拠点病院としてもその役割を果たしている。
2002(平成14)年4月には,当センターに隣接して認知症の研究,診断,治療が行なわれていた兵庫県立高齢者脳機能研究センターが当センターの組織に統合され,高齢者脳機能治療室病棟や高齢者脳機能治療室外来も,看護単位に加わり現在に至っている。特に循環器系疾患における診断とその治療が当センターの診療活動の中核であり,侵襲的かつ高度専門医療が日常的に行なわれ,その対象者の年齢の高齢化現象は社会の高齢化率と比例している(図1)。
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