特別記事
活用される「感染対策マニュアル」はこうしてできた―確実に実行できる簡潔で効果的な医療関連感染対策のために
吉田 美智子
1
1代々木病院手術室・中央材料室
pp.774-779
発行日 2007年9月10日
Published Date 2007/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101023
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今年4月に施行された改正医療法では,医療機関に求められる安全対策のなかに「院内感染対策」が明確に位置づけられ,全医療機関に6月までに指針(ガイドライン)やマニュアルを策定するよう義務づけています。厚生労働省からはマニュアルの例文も公表されていますが,「各施設に合った形で,単純かつ効果的で実行可能なマニュアルを作成することが望ましい」との注釈がついているように,その施設の実情に合わせ,基本的な手技や手順をわかりやすく説明したものを作成することが必要です。
今年3月に医学書院から発行された『感染対策マニュアル』(監修:大野義一朗代々木病院外科科長)は,代々木病院で実際に使われているマニュアルを書籍化したもので,読者が「これならできる」と思える身近で実際的な内容に評価が高まっています。そこで,筆者の一人である吉田美智子さんに,本書のもととなった院内の感染対策マニュアル作成の背景や工夫を紹介していただきました。(編集室)
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