感染症対策update-ひろげない,ふやさない,もらわない
感染症対策の効果を測定する
笠原 敬
1
1奈良県立医科大学感染症センター 感染管理室
キーワード:
抗感染剤
,
手術創感染
,
ブドウ球菌感染症
,
医薬品使用状況
,
感染予防管理
,
病院経費
,
カテーテル感染
,
人工呼吸器関連肺炎
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
手指衛生
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
Drug Utilization
,
Staphylococcal Infections
,
Surgical Wound Infection
,
Infection Control
,
Hospital Costs
,
Pneumonia, Ventilator-Associated
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
,
Catheter-Related Infections
,
Hand Hygiene
pp.855-859
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017009421
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感染症対策においては,データに基づいてPDCAサイクルを回すことが重要である.すなわち,まず問題点とその改善方法,そして改善効果を測定する指標として何を選択するかを検討する(plan).実際に改善活動を行った後(do),指標を比較して改善効果を検証する(check).指標は改善活動の前後の比較ができ,さらに他施設と比較できるものが望ましい.このためには数を数えるための客観的な定義が定められ,延べ入院患者数などで調整されていることが望ましい.「測定できないものは,改善できない」といわれるとおり,感染症対策においては効果の測定は不可欠なツールである.
©Nankodo Co., Ltd., 2016