DVD REVIEW
―メカニズムを理解し,技術をマスターすれば日常のケアが変わる―『エビデンスに基づいた摂食・嚥下障害のケア』
坂東 桂子
1
1市立砺波総合病院看護部看護教育研修科
pp.181
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100995
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■システムを構築し,チームで連携
人にとって「口から食べる」ということは,生命維持のための栄養・水分補給だけでなく,本来的な欲求に基づく行為であり,同時に社会的な楽しみの要素ももち合わせています。私たち看護職はこの「口から食べる」ことの意義をもっと深く認識し,患者さんに関わっていかなければならないと日々感じています。
私たちの病院においては3年前から,摂食・嚥下障害対策部会を設け,医師・歯科医師・看護師・栄養士・理学療法士・作業療法士・歯科衛生士がチームとなり,活動を展開しています。以前より,「NST」「摂食・嚥下障害,誤嚥性肺炎」「口腔ケア」「褥瘡」の4つのチームが患者さんにそれぞれ介入しています。しかし単独で動くのではなく,連携を取り合った整合性のある活動がより効果的であるという考えより,各チームが1週間に1回各部署をラウンドした後,対象患者さんの動向や結果を合同カンファレンスして各部署にフィードバックしています。さらに月1回の広報誌を発行して院内全体に啓発活動を行なっています。
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