連載 感染管理・業務改善 SUCCESS FILE・9(最終回)
手術室内のラテックス手袋の見直し
李 宗子
1
1神戸大学医学部附属病院看護部・感染制御部ICN
pp.1018-1021
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100958
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ICN(感染管理看護師)の使命は感染防止,感染率の軽減のための方策をもって現場に働きかけることであり,実践上の最も不可欠な点として,現場管理者の理解と協力が挙げられる。特に手術室という場は,ギルド集団とも言うべき各診療科(特に外科系)の医師が働く場であり,病棟以上のさまざまな主張に対応するためにも,手術部長,看護師長との良好な提携なくして感染防止対策の改革は進まない。
ここでは,感染管理担当者の手術部における活動について,2001(平成13)年度より従来の天然ゴムであるラテックス手袋の代わりに低蛋白ノーパウダー手袋(以下,ノーパウダー手袋)および非ラテックス手袋(以下,合成ゴム手袋)の使用数の拡大を進めた経過を1つの例として紹介したい。
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