特集 横浜市立大学病院患者取り違え手術事件から何を学ぶか
本事件裁判において看護職の将来を見据えて取り組んだ職能団体の支援活動
神部 周子
1,2
1㈳神奈川県看護協会
2前横浜市立大学医学部附属病院
pp.680-683
発行日 2003年9月10日
Published Date 2003/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100892
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はじめに
本誌前号では,横浜市立大学医学部附属病院(以下,横浜市大病院)の看護管理者(当時)として,患者取り違え手術事故を振り返り,事故発生直後の病院の状況と看護管理者の責任について,体験をもとに「看護管理者の思い」として述べた。
本稿では,神奈川県看護協会(以下,当協会)の理事として,東京高等裁判所の判決に至るまでの取り組みをふまえ,「職能団体として医療事故にいかに対応するか」という課題について,私見を述べることとする。職能団体として裁判に関わりをもつことは,今までに経験のないことであり,試行錯誤であったが,学びの多い取り組みとなった。
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