連載 感染管理・業務改善 SUCCESS FILE・5
針刺し予防のための安全器材導入
和田 直子
1
,
原 洋子
2
1亀田総合病院感染管理室
2亀田総合病院看護部・院内感染管理委員会
pp.484-488
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100854
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何が問題だったか
針刺し予防の対策が欠けていた
医療従事者に対する職業感染予防の必要性という認識がここ数年高まってきている。医療現場における職業感染の原因の1つとして血液・体液に関連する針刺し・切(以下,針刺し)が重要視されている。
亀田総合病院(以下,当院)は858床を有する病院であり,針刺しは2000年度の1年間に124件報告されている。そのうちHCV陽性患者に用いた器材による針刺しは16件で,全針刺し報告の13%を占めていた。
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