連載 看護管理に活かすコーチング・カウンセリング術[5]
質問のスキルで,「どうしたいか」の目標が見え,エンパワメントが可能となる
池田 優子
1
1公立藤岡総合病院看護部
pp.412-416
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100736
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「病棟運営をどうしていいかわかりません。もう自信がないんです」と師長があなたのもとにやってきたとします。皆さんはどのような対応をされるでしょうか。「いったい何年師長をやっているの」とか「あなたならできるわよ」と叱咤激励しますか。それとも,「わたしならこうするわよ」「まず,こうしなさい」とアドバイスしますか。
多くの管理者の方々は,こうした悩める部下たちの力量や能力を見抜き,適切な指示やアドバイスを与える力をもっていると思います。しかし,いくら指示をしてもうまくいかない場合,それを本人が受け入れ,自分で納得して決めていくためには,「質問のスキル」を使うことが有効となります。今回は,本誌2月号で提示したGROWモデルを用いて,コーチングの質問スキルについてお話ししたいと思います。
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