連載 こもれび輝く日から始まった 私のこだわり看護管理[5]
変革の波に洗われて
陣田 泰子
1
1聖マリアンナ医科大学病院
pp.407
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100735
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2年前の春,病院長が変わった。そして,経営コンサルタントがやってきた。
彼は,初回の顔合わせでいきなり「いま何を問題として考えているか」「その問題をどうしたいのか」と,参加者の発言を次々に促した。しかし,「すぐにはできない」「これまでやってこなかった」などと後ろ向きの発言が続くにつれ,彼の顔つきは険しくなっていった。その後,彼はデータの要求や,課題を課すなど積極的に各部門へ入り込み,1年も過ぎた頃には,看護師長たちともすっかり顔なじみになり,看護部長室に突然入ってきては私と情報交換を行なうようにさえなった。2年を過ぎた頃,稼働率こそまだ低迷していたが,平均在院日数が1年前より3~4日短縮され,入院患者の1日単価は徐々に上昇していった。経営コンサルタントは,院内でその存在感を増していった。
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