連載 発達をうながす 生活動作の介助のしかた—ハンドリング 整容編・第2回
手を洗う/顔を洗う
池田 千紗
1
,
鴨下 賢一
2
1北海道教育大学
2株式会社児童発達支援協会
pp.348-353
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201246
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手を洗う
はじめに
手を洗う動作は,食事の前,トイレの後,外から帰ってきたとき,お手伝いの前など,一日の中で何度も行います。手の清潔を保ち風邪を予防する意識づけや,家でお手伝いをして達成感を感じるきっかけになるかもしれません。
手をきれいに洗うことができるようになるには,洗面台の前でしっかり姿勢を保つ力,指をしっかり曲げ伸ばしたり開いたり閉じたりできる力といった運動の発達や,手洗いの手順を覚える力,石鹸の流し忘れがないか手元を見て確認する力といった認知の発達が関わってきます。小学校に入学する前くらいの発達段階であれば,手をきれいに洗うことができるようになると考えられます。
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