研究報告
看護職の交代勤務の形態と蓄積的疲労の関係
中山 晃志
1
,
佐藤 和子
2
1大分県立看護科学大学人間科学講座健康情報科学研究室
2佐賀医科大学看護学科臨床看護学講座
pp.408-411
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100732
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本研究は,看護職の二交代勤務と三交代勤務との蓄積的疲労の相違を明らかにすることを目的とする。
調査は,総合病院に勤務する女性看護師(二交代勤務者68名,三交代勤務者118名)を対象とし,2000年3月4日から3月31日の連続1週間の勤務の最終日に蓄積的疲労徴候調査の質問紙(CFSI)を用いて実施した。
はじめに
患者のニーズの多様化および医療の高度化,専門分化などに伴い,ケアギバーとしての看護職の身体的,精神的ストレスは増加している。このようななかで最適なケアを提供できるように看護職の勤務形態などに関するさまざまな検討が行なわれている。その一つとして,三交代勤務体制が一般的であった看護職の職場に,二交代勤務体制が採用されはじめて久しい。そこで,三交代と二交代勤務のメリット,デメリットを多面的かつ定量的に検討した上で勤務形態の改善につなげていく時期にきているのではないかと思われる。従来から看護職の三交代勤務における疲労に関する研究は数多く行なわれている1,2)が,本研究では,二交代勤務と三交代勤務の蓄積的な疲労の相違に着目して検討を試みたので報告する。
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