特集 中堅看護師から組織の活性化を導く
東京医科歯科大学医学部附属病院「リーダーシップⅡ研修」研修受講者の声
小野 千尋
1
,
古賀 幸子
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院看護部
pp.13
発行日 2007年1月10日
Published Date 2007/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100682
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積極的なコミュニケーションからメンバーの能力を引き出す/小野千尋(7年目)
私は目標に,(1)自己のリーダーとしての傾向を知り,チームマネジメントを行なう,(2)仕事をスムーズに行なえるよう業務改善に取り組む,(3)よい人間関係を築き,チームや病棟全体に活気が出るよう関わる,の3点を掲げ,現時点での自分を振り返ることにした。
私には積極性に欠ける部分がある。リーダー役割を担う局面は気が重く,疑問に思うことがあっても自分で抱え込み,メンバーになかなか提示できず,「協働」ができていなかった。メンバー個々の能力評価でも,各人の能力や潜在的な可能性をきちんととらえられず,「できない・やれない」の枠組みだけで考えていたと思う。メンバーと協働し,患者に必要な関わりをしていくことで患者にプラスの変化が生じる。そのプロセスのなかでこそ看護師自身は成長する。私はその成長のチャンスを逃していた。研修を通じて,自分の思考・感情・行動には責任をもつよう努め,できるだけ積極的に関わっていくよう心がけた結果,自分で決定したことが,必ずしも望むとおりの成果を生まないことがあっても,その結果を受け入れやすくなったと感じている。
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