連載 法と医療のはざまで[10]
裁判員制度について
飯田 英男
1
1関東学院大学法学部
pp.864-865
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100556
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「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が本年6月に国会で成立し,5年間の準備期間をおいて施行されることになった。皆さんにもぜひ関心をもっていただきたい重要な問題なので,その概要を紹介したいと思う。
わが国においては,刑事裁判に一般国民が直接参加する制度として,大正12年に成立した陪審法が,昭和3年から同18年まで行なわれたことがある。しかし,制度的にも問題があり,また,被告人が陪審より裁判官による裁判を選択する傾向が強かったことなどから利用されることが少なく,陪審法は停止されたまま現在に至っている。
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