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老年ケア・リソースナース(GRN)モデルの導入による入院高齢者ケアの質評価
兒玉 慎平
1
,
菅田 勝也
2
1鹿児島大学医学部保健学科・地域看護・看護情報学
2東京大学大学院医学系研究科修士課程・看護管理学分野
pp.702-703
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100541
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- 文献概要
1994年,ヴァージニア大学は,他3施設と合同で「入院高齢者のケア向上看護プロジェクト(NICHE)訳注1)」を開始し,看護ケアモデルとして老年ケア・リソースナース(GRN)訳注2)モデルを導入した。エール大学ニューヘブン病院で開発されたこのモデルは,高齢患者に最高の看護ケアを提供するために,GRNを病棟ごとに育成することを目的としたものである。
臨床看護師への教育支援やエンパワーメントを通して,問題の発生予防的な側面を強調している点が,一般的な老年看護モデル(問題の発生後に,病棟専属ではない専門看護師へ相談するモデル)と異なる。同大学のGRNは,週1回,教育的立場にある上級実践(老年看護臨床専門)看護師と教育目的のラウンドを行なう。また月1回,多職種が参加する会議に参加し,半年に1回,施設全体の問題を扱う研修会に参加する。
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