特集 看護婦と与薬
与薬の合理化
与薬の合理化のために
田部 ミツ子
1
1九州厚生年金病院
pp.30-31
発行日 1967年10月1日
Published Date 1967/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203179
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与薬の方法についての考え方
九州厚生年金病院においては,与薬の方法についても幾多の変遷を経てきた。現在では,看護の方式もPPCをとりいれている関係上,集中ケアー,中間ケアー,自己ケアーの三段階に分けているので,患者のニードにあった与薬法を行なうのが当然である。患者指導に重点をおき,自分で責任をもつことのできる患者には,薬の種類を考慮し,かつ,安全なものについてのみ,薬袋のまま渡して飲ませることにしている。
従来のように,患者全員に画一的な与薬法を行なっていたときには,患者は,療養生活のすべてを医師や,看護護に依存し,患者自身の責任ということは考えていなかったであろうし,看護婦自身も,すべて自分の責任のように思いこんでいた向きもある。
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