連載 スクラブ・ナース 2年生・17
夜勤の新卒ナース―勤務形態とその弊害
鈴木 美穂
pp.861
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100385
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日本とアメリカでは,勤務スケジュールのあり方に大きな違いがある。オーバータイム※1)やフロート※2)をしない限り,日勤で雇われたナースは日勤のみ,夜勤で雇われたナースは夜勤のみをする。日本のように,1人の看護師が日勤・準夜・夜勤すべてのシフトで働く勤務形態を「ローテーション」とよぶが,この形態で働いているナースは全米で数%である。
例えば,私は現在A病棟日勤12時間シフトで雇われているので,基本的には夜勤をすることがない。しかし,オフの日に,勤務帯直前になって「今日,夜勤のオーバータイムできない?」とか「B病棟にオーバータイムでフロートできる?」などと,電話がかかってくることもしばしばだ。これは入院患者数に合わせて流動的なスタッフィングを行なうためなのだが,やはりこの根本的問題はナース不足だろうと思う。
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