連載 つらつらNPノート・13
新卒ナースの就職事情
鈴木 美穂
pp.340
発行日 2012年4月10日
Published Date 2012/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102409
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
昨年(2011年)の秋学期から看護大学で非常勤講師を始めた。基礎看護実習を担当したのだが,学生が気にかけていたのは患者のケアよりも,成績と1年以上も先の卒業後の就職のことだ。日本でも一般の大学生は3年生から就職活動をするようだが,看護学生に関しては新卒者の就職には問題がないと聞く。ニューヨークでは,昨今の不況で,辞めていた経験者が復職したり,退職を計画していた年配ナースが仕事を続けているために,新卒ナースの就職が難しくなっているとのうわさが横行しており,学生の関心はもっぱらそちらに向いている。ニューヨークの看護学生には学士入学者も多く,看護職は手っ取り早く収入につながると期待してきているので,わからなくもないが,なかには医療ドラマが描くようなクリティカルケアでなくてはイヤだと言って就職口を狭めている場合もある。
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.