BOOK REVIEW
―DVDの画像と臨床現場に即した内容で得られる高い学習効果―DVDで学ぶ 身体侵襲を伴う看護技術
山崎 憲子
1
1岡山市立市民病院
pp.646
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100341
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■いま求められている「看護実践力の向上」に対応
医療制度改革が叫ばれ,医療の高度専門化の進む現在,看護を取り巻く環境も大きく変化している。そうした社会情勢において,当院の担っている役割および使命は「地域社会と住民が求めている保健・医療・福祉サービスの提供」であり,なかでも「質の高い安全な医療の提供」は,最も重要な課題のひとつである。したがって,患者の視点に立った安全な看護の提供が強く求められている臨床現場では,新人看護師教育の如何がそれを左右するともいえる。
実際,現場では新人看護師に早期から即戦力としての力量を求めるきらいがあり,それによって生まれやすい医療事故への不安が,早期離職につながる場合も考えられる。このことについて厚生労働省は,「第2回 看護基礎教育の充実に関する検討会」を開催し,看護教育の現状と課題の中で「臨床現場と教育現場のギャップ」について議論した。また日本看護協会は,厚生労働省に「看護職員の卒後臨床研修の制度化」の要望を提出しており,教育の継続性については今後の大きな検討課題である。
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