特別記事
諸外国における看護情報の活用と看護の質向上・1 豪州における医療の質・安全管理―質・安全性に関わる情報の収集と活用
武村 雪絵
1
,
松谷 千枝
2
,
山岸 まなほ
3
,
菅田 勝也
4
1東京大学大学院医学系研究科
2東京大学大学院医学系研究科・博士課程
3広島大学大学院
4東京大学大学院
pp.917-920
発行日 2005年11月10日
Published Date 2005/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100256
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
医療の質・安全管理のための情報活用
質管理および安全管理は,医療の最重要課題の一つだが,その実践には,質や安全性を何らかの方法で測定し,推移のモニタリングや介入の効果の評価が必要である。豪州では,公私さまざまな機関によって医療の質や安全性の測定,およびモニタリングが行なわれている。そこでわれわれは,わが国の医療の質管理および安全管理への示唆を得るため,2003(平成15)年11月に,豪州の首都特別地域健康局,看護協会,キャンベラ病院,ロイヤルノースショア病院,カルバリーヘルスケア首都特別地域病院(以下,カルバリー病院)の質・安全管理担当職員から,豪州における医療の質および安全性に関わる情報の収集とその情報の活用方法について聴取した。その結果,以下の3種類の情報とその活用方法について知ることができた。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.