連載 スクラブ・ナース 1年生・5
カルチャーショック
鈴木 美穂
1
1ニューヨーク市内の大学病院
pp.839
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100240
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- 文献概要
先日,アメリカで働きだして初めて,自分の担当している患者が亡くなった。それまでにその患者を受け持ったことはなく,申し送りを受けてから2,3時間後のことだったので,患者・家族には申し訳ないが,その死に対してあまり精神的な負担はなかった。在院日数のまだまだ長い日本では,救命救急でもないかぎり,全く言葉を交わしたことのない人を看取るということは稀なのではないだろうか。
この体験で何よりもショックだったのは,日本との死後の処置の方法の違いである。もちろん日本国内でもさまざまな宗教・信仰の違いで死後の処置の方法も若干違ってくる。しかし,今回体験したものは全く初めてのものだった。
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