カルチャーチェンジ

Culture Change

　近頃，21世紀COEプログラムに3つの看護系大学が採択されたというビッグニュースが伝わってきた．看護学研究教育の拠点として看護系大学の存在が認知されたことに胸を熱くした．こうした気持ちの中で日本老年看護学会の歴史を考えてみるのもよいものである．COEは「Center of Excellence（卓越した研究拠点）」の略で，教育研究水準を世界のトップレベルにまで向上させ，リードできる拠点形成を重点的に支援するプログラムで，文部科学省の大学構造改革の方針に基づき平成14年度より始まった．

　私の目を引いたのは，3大学の申請課題がもっている革新性である．正確な課題を私の勝手で省略させていただくが，「日本文化型看護学」「ユビキタス社会の災害看護学」「市民主導型健康生成をめざす看護学の形成」といった内容で，いずれも新しい文化における看護学創出が期待される内容になるものである．