連載 CURIOSITY SQUARE & CIRCLE・22
パフォーマンスは相手を大切に思う自己表現[大島 武さん]
高島 尚美
1
1横浜市立大学医学部
pp.785-787
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100230
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今年の看護学教育学会の教育講演で「教育力としてのプレゼンテーション」と題し,パフォーマンスとしての授業やコミュニケーションについて,自由な声で,そして聴衆を,まるで一人の人間としてとらえるように,丁寧に思いを伝えているようにみえた大島武さん。しかし,実のところ学会での講演に,私自身は少々異和感を覚えていた。伝えたいことは十分分かったが,ホントに「人生=すべてパフォーマンス? そして授業も?」と。看護は人の生老病死に関わるリアルな体験の連続だけに,パフォーマンスでは済まされないぞという思いが働いたのかもしれない。だから余計に,授業においては学生の心をつかんで離さないといわれる大島さんの「パフォーマンス学」をぜひもっと知りたかった。
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