特集 患者と医療者が満足できる療養環境を構築するために
患者とケア提供者がともに満足できる療養環境の構築をめざして
山本 千恵美
1
1東京大学医学部附属病院
pp.815-820
発行日 2005年10月10日
Published Date 2005/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100234
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近年,入院患者の病院に対する期待は確実に変化してきている。高度化した医療と高齢化した患者層,患者の意識・家族形態の変容は“医療はサービスである”という言葉だけで表現できる枠を超えたものを必要としている。地方と都市部,特定機能病院と療養型の病院では目的も期待されるものも異なるだろうが,本稿では,東京大学医学部附属病院(以下,当院)の新病棟移転を機会に都市部の特定機能病院としての役割と期待されるものを見直しつつ,検討された内容を振り返りながら療養環境について私見を述べてみたい。
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