巻頭言
軌轍と融和,そして未来への飛翔
久保 俊一
1,2
1日本リハビリテーション医学会
2京都府立医科大学
pp.514
発行日 2016年7月18日
Published Date 2016/7/18
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- 文献概要
第53回日本リハビリテーション医学会学術集会を本年6月9〜11日に国立京都国際会館とグランドプリンス京都で開催させていただきました.各分野の医師,関連専門職,研究者を含む7,300名に及ぶ方々にご参加いただき,盛況のうちに終了致しました.会長として,誌面を借りて御礼申し上げます.
近代日本におけるリハビリテーション医学は,第2代東京大学整形外科教授,高木憲次先生の“療育”に始まるとされます.当時はポリオなど小児の疾患が主な対象でした.その後,戦争による障害が増え,対象者の多くが青年となりました.戦後の復興期には労災事故や交通事故などの外傷に起因する成人の障害が著しく増加しました.超高齢社会の現在では,健康寿命延伸が喫緊の課題となり,複合的な疾病や障害を持つ高齢者が重要な対象となっています.
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