連載 CURIOSITY SQUARE & CIRCLE・16
どんな職業も,パワーと深い思いがないと人は動かせませんね[市原悦子さん]
加納 佳代子
1
1八千代病院看護部
pp.251-253
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100139
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5月,主人公が訪問看護師のテレビドラマ『やがて来る日のために』が放映される。訪問看護師役は市原悦子さん。市原さんは,役づくりのために訪問看護ステーションを訪れ,訪問看護師に密着し,「そういうときはどんなことを考えているのですか。なぜそうしたのですか」と微にいり細にいり聞かれたという。私は,常日頃から看護師は役者だと思っていて,臨床現場で起きていることをまとめて出版したとき,題名を『それぞれの誇り――婦長は病棟の演出家』(ゆみる出版)とつけた。
事前の資料にと,『やがてくる日のために』の脚本を送ってもらった。それも,あの『岸辺のアルバム』や『ふぞろいの林檎たち』を書いた山田太一さんの脚本。さらに,インタビューの会場はホテルオークラ。当日,そこでテレビドラマ『黄落,その後』(市原悦子主演)の試写会と記者会見までがあったのだ。まるで,ディナーショーに誘われておなかいっぱい食べて,おみやげつきという感じ。
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