連載 私のこだわり看護管理 パート2 〈看護現場学〉クオリア創造に向けて・3
II章:動く現場!動的組織論“組織は生きもの”
陣田 泰子
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1聖マリアンナ医科大学病院看護部
pp.226-227
発行日 2005年3月10日
Published Date 2005/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100135
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システムダウン,そのときの師長・主任の行動
もう一昨年の出来事になるが,院内業務のコンピュータ化がすすむなか,システムダウンが発生した。前回の連載でもこのときの様子について書いたが,今回は組織論に照らして書いてみたい。
それは,2003(平成15)年9月4日,午前10時10分のことだった。10時30分からは定例の師長会が予定されていた。「30分以上システムダウンが続いた場合は,大変なことになる。短時間で復旧すればいいが,患者さんへの影響は……」緊急情報とともに,今後の対応をいかにすべきか意思決定が迫られた。副部長が様子を見に外来に出かけた。状況によっては師長会の開催に影響が出る。15分後「復旧した」との連絡が入った。これで予定通り師長会は開催できると思った。
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