連載 こもれび輝く日から始まった 私のこだわり看護管理[4]
組織は生きもの,人は変わるもの
陣田 泰子
1
1聖マリアンナ医科大学病院
pp.297
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100477
- 販売していません
- 文献概要
臨床に踏み出した新人ナースの気持ちは揺れ動く。そして,どこかで「やれる!」と心が固まる時がある。
その病棟は,年初の病棟再編成によって移転し,入院患者層が変化したうえに,4月には新人ナースを10人迎え,混乱の極みにあった。一所懸命に頑張っても終わりのない業務に,みんな疲れきっていた。何も言わずにいる看護師長も,明らかに疲労していることが見てとれた。「このままでは,みんな疲労困憊して,辞めてしまいかねない」と対策を検討した。患者層の変化に対応する指導者が必要だと考え,主任を1名増員した。その後,病棟は少し落ち着きを見せたものの,看護師長は「この状態が長く続くようでは,主任やスタッフが耐えられないのでは……」と心配していた。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.