特集 新潟県中越地震・台風23号災害への救援活動
阪神・淡路大震災の教訓は活かされたか
そのとき,現地の基幹災害医療センターの病院はどう動いたか
尾﨑 雄
1,2
1元日本経済新聞
2東洋英和女学院大学大学院
pp.84-93
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100109
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看護職はいつなんどき災害医療の最前線に立たされるかわからない。地球上に安全地帯はないからだ。2004年10月23日の新潟県中越地震の余燼も収まらぬ同年暮れにはスマトラ島沖地震・インド洋大津波が勃発し,18万人にものぼる不明・犠牲者をもたらした。そのとき現地の医療機関はどう動いたのか。阪神・淡路大震災の貴重な体験と教訓は活かされたか。今回は中越地震の被災地で奮闘した長岡赤十字病院と魚沼病院を訪ねて院長・看護部長から当時の生々しい状況について聞き,災害医療の専門家らに「そのとき」に備えるための危機管理の基本を尋ねた。今年は阪神・淡路大震災の大惨事10周年である。
1週間前に震度6弱の地震を想定した災害対策訓練を実施していた
金子兼三 長岡赤十字病院院長に聞く
毎月1回,病院まで歩いて災害に備えていた
淡路記伊 長岡赤十字病院看護部長に聞く
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